ウィーン美術史美術館は、バロック様式の重厚な建物だけど、建造は比較的新しく、1891年の開館。ハプスブルグ家が集めた作品なので、古い名品もたくさんあるけど、見逃せないのは、ピーター・ブリューゲル。日本の風景・風俗とは異なるけど、どこかなつかしい、不思議な感覚を呼び起こす。1560年没なので、既にデューラー等、かなり写実的な手法も確立された後の時代に、職業画家としてこんな絵画が残されている。1568年からスペインに対する独立戦争が始まるので、この頃のオランダは、経済的にも裕福で、結構懐の深い状態だったのでしょう。