静岡市美術館で開催された「印象派への旅」と題されたコレクションを観た。バレルはスコットランド、グラスゴーの海運王で、19世紀末に印象派主体に絵画を蒐集し、市に寄贈した。作品は海外に出さないとの契約だったが、美術館修復で、初めて日本で展示されたとの事。確かに全て見た事のない作品だった。
ドガの作品が目玉で、写真可だったが、他にもセザンヌのエトワール山~、コロー、ブーダン、クールベ他の小品、ラトゥール、メルヴィル等あまり知らない作家の作品も充実しており、見ごたえがあった。
スコットランドは、古い歴史のかなたの地域というイメージだったが、グラスゴーは、鉄鋼、造船、石炭業等で栄え、20世紀初めは、100万都市でロンドン、パリ、ベルリンに次ぐヨーロッパ第4位の人口だったそうです。