自由の女神
ニューヨークで観光するなら、「自由の女神」。という事で、行き方をご紹介。
自由の女神は、マンハッタン島の南にあるリバティー島に立っています。つまり、足はフェリーしかありません。で、マンハッタン島の唯一の乗り場があるのが、島の南端バッテリーパークです。
バッテリーには砲台という意味があり、砲台があったクリントンキャッスルという、レンガ造りの丸い砦跡が券売所になっています。砦周囲のリスが遊ぶ公園緑地は、海に突き出た砦の周りを埋め立てたもので、ところどころにモニュメントがあります。9.11で変形したモダンアート等も移設されています。
この公園に隣接するピアAも風情のあるハーバーハウスが建つ桟橋です。実際、ここから「自由の女神」を眺めて終わりでもいいのですが、せっかくなので、ぜひフェリーに乗りましょう。
フェリーの座席は後部デッキがお薦めです。メモリアルタワーを含む、ウオール街の高層ビル群がハドソン川の向こうに眺められ、ニューヨークに来た実感がヒシヒシと湧いて来ます。リバティー島は、自由の女神像と台座の博物館、カフェ兼の土産物屋以外に何もありません。この像の中には入れますが予約が必要です。観光客には、米国内のお上りさんもいますので、台座で約1ケ月、冠部分は3ケ月前あたりで予約が一杯になるみたいです。ちなみに像内見学なしで、料金は18.5$です。
という事で、台座の周りを一周して、360度の女神像を撮り、レプリカを買うのが、普通の人の観光の在り方になります。店には自由の女神の大小さまざまのレプリカ、キーホルダー等観光土産が沢山あるので、日本人的感覚では結構楽しいです。
このフェリーは、エリス島に寄って、バッテリーパークに戻ります。直帰便はありません。
エリス島に何があるかというと、移民局があります。博物館になっており、1900年頃のハリウッド映画や、歴史好きの人は、必見の場所です。20~30分間隔でフェリーが出ますし、入場料はとらないので(フェリーの料金に含まれているとも言えます)、よほど時間がない人以外は、ぜひ立ち寄ることをお勧めします。無料のオーディオガイドの貸し出しもあります。この移民局は、1892年から1954年まで使用されていたので、結構な人数がここで入国手続きをしています。
ざっと半日コースの観光ですが、日時によっては、フェリーに乗るのに結構並ばなければならなくなる様です。平日なるべく早くフェリーに乗るのがいいみたいです。
ハイライン
ニューヨーク、マンハッタンのチェルシー地区にある観光スポットハイライン公園を歩きました。2009年から順次開発され、今ではメトロポリタン美術館に次ぐ年間400万人以上の訪問者数を誇る名所だそうです。
全長2.1kmとの事でしたが、写真を撮りながらぶらぶら歩いたら1時間以上かかり、結構ハードでした。日本からの観光旅行なら、他にも行きたい所は多いので、チェルシーマーケットとホイットニー美術館のある南端とハドソンヤードのある北端部だけで十分と思います。
この公園は、貨物専用の高架の再開発なので、一段高い所(約9m)から街を見下ろせます。ニューヨークは直線道路が十字に交差しているので、道路の上では遥か向こうまで見渡せます。建物自体は、それ程有名な建築物はありませんが、線路が残っていたり、現代美術、休憩スポット等が適度に配置され、半日程度をゆっくり過ごせる場所でもあります。
この公園の植栽は、ピート・アウドルフというオランダ出身のガーデンデザイナーが手がけています。この人は、雑草を植えたり、草が枯れた時も計算に入れた庭造りをする人で。いわいる公共空間の庭のデザインを革新した造園家です。個人的には、もっと華やかな花壇の方が、と思いますが、確かに自然な田舎をお洒落にした様な雰囲気があります。
パリの高架線を再開発した公園ラ・クレ・ベルトが参考になっている様ですが、パリの方は観光ビュースポットから外れているせいか、日本ではあまり聞きませんね。
ハドソンヤードからは、ハドソン川と対岸のニュージャージャーが眺望出来、なかなかのビューです。2019年には、ショッピングセンターと新しい展望台が出来てます。